セルフブランディングとは?個人の価値を高める方法-ホームページ制作ブログ|WEB制作はFEEL DESIGN

セルフブランディングとは?個人の価値を高める方法

2024.1.9 ブランディング
セルフブランディングとは?個人の価値を高める方法

コロナ禍の影響で、働き方や仕事に対する考え方が大きく変わり、最近は特に「個の時代」と呼ばれ、企業や組織に属さなで個人でフリーランスとして活動する働き方も広まりつつあります。
そこで、注目を集めているのがセルフブランディングです。

このセルフブランディンが成功すれば、独自の価値を消費者に提供することができ、競合ひしめくなかでの優位性を持つことができるので、自分が「本当にやりたいこと」で勝負することができます。

しかし、「目立ちたい」「自分はすごい人アピール」といった間違ったやり方で、消費者の信頼を損ねてしまうこともあるため、無理なく着実に実践できる正しいセルフブランディングで、自分の価値を高めていきましょう。

今回は、組織に縛られず個の時代を生き抜くための、正しいセルフブランディンについて解説します。

セルフブランディングとは

セルフブランディングは、個人事業主など、個人を主体に事業をされている人にとって、必要不可欠なマーケティング手法です。
自分自身を商品やブランドとしてとらえ、自分の強みや価値を明確にして表現することで自己の価値を高め、他者から認知・評価されることを意図的に行うことになります。

「パーソナルブランディング」との違い

セルフブランディングとパーソナルブランディングは、対象となる個人の位置が違います。

セルフブランディングは個人そのものを差別化し、独自性を打ち出します。
一方で、パーソナルブランディングは組織に所属する個人が、組織の価値を高めるために行うもの。組織の方向性に従いながら、個人のイメージを整えます。

組織に所属しているかどうかが大きな違いになります。

セルフブランディングを行うメリット

フリーランスや個人事業主の方がセルフブランディングを行う目的・メリットについて1つずつみていきましょう。

競合と差別化できる

セルフブランディングでは、「誰にも負けない強み」をアピールし、競合との差別化を図ります。
例えば、美容ライターである場合、「百貨店美容員歴10年の美容ライター」と発信することで、美容に関する知識が豊富であることをアピールし、競合との差別化が可能となります。

セルフブランディングは個人の独自性や専門性を際立たせ、これによってクライアントや顧客に独自の価値を提供し、他の競合者よりも選ばれやすくなります。

信頼度が高まる

フリーランスが安定してビジネスを行うために、継続的な案件を受注したいと考えます。しかし、企業がフリーランスに業務を委託する際には、信頼性が不安視されることがあります。ここでセルフブランディングが役立ちます。

WEBサイトやSNSを活用して、スキルや実績だけでなく、自分の価値観やプライベートな一面まで発信することで、クライアントは業務の実績だけでなく、人柄も知ることができます。WEBサイトやSNSを効果的に使うことで、ブランディングが促進され、クライアントの信頼度向上につながります。
信頼に基づく長期的な関係の構築が可能となる場合もあります。

価格が高くても選ばれやすくなる

フリーランスや個人事業主は、競合が多いため、価格競争に陥りやすいですが、セルフブランディングが成功すると、実績や信頼性によって高い価格でも選ばれやすくなります。

例えば、他のデザイナーが安い値段で引き受けてくれるとしても、実績のあるデザイナーには高い値段でも頼みたいと思うクライアントが出てきます。つまり、セルフブランディングで信頼を築けば、相場より高い価格で仕事を受けられ、収入向上につながります。

自己満足感とワークライフバランス

自分のブランドを築くことで、仕事に誇りを感じる自己満足感が生まれます。同時に、クライアントの選定権を持つことで、理想的なワークライフバランスを実現しやすくなります。自分の価値観に合った仕事を選ぶことができます。

セルフブランディングを行うデメリット

セルフブランディングにはメリットがある一方、やはりデメリットもつきまといます。このデメリットを意識しながらセルフブランディングを行うこともポイントです。

イメージのコントロールが難しい

発信した情報やイメージが一度おおやけになると、それをコントロールする難しさがあります。誤解や誤った印象が広まると修復が難しくなります。

プライバシーの喪失

セルフブランディングが過度に進むと、個人のプライバシーがおおやけになりやすくなります。仕事とプライベートの境界が曖昧になり、自己開示が過剰になることで、不快な状況を招くことがあります。

過剰なプレッシャー

セルフブランディングは自分をアピールするプロセスとなるため、成功に対して高い期待がかかります。これが逆に過剰なプレッシャーを生むことがあり、ストレスや焦りを招く可能性があります。

セルフブランディングの取り組み方

ここでは、セルフブランディングの取り組み方を6ステップに分けてご紹介します。

1.市場分析・ニーズ調査

最初に、自分が活動する市場や業界を分析し、そこでのニーズを把握します。競合やトレンドを理解し、自分の強みと市場の要求がどうマッチするかを確認します。

マーケティングの知識がないからできないと、このステップを飛ばしてしまう方もいるかと思いますが、難しい作業ではないのでぜひ、このステップを踏んでいただきたいです。

まずは、自分が関わりたい分野にはどんな競合がいるのか、最新のトレンドや動向は何かを探り、書き出してください。競合はSNSやWEBで、似たようなサービスを展開している人を検索をして上位に表示されている方とするのが良いです。

また、ターゲットにしたい消費者の層にはどのようなニーズがあるのかを、競合が提供しているサービスや似たようなサービスに関する口コミなどを調べて書き出してください。自分目線でのサービス提供や情報発信ではなく、顧客としたいターゲットのニーズを踏まえてセルフブランディングをする必要があるため、このステップを踏んでから次に進んでいただくことをおすすめします。

簡単な調査から始め、少しずつ深堀りしていくと、市場やニーズの理解が進んでいきます。

2.自分自身の分析

自分のスキル、経験、事業(仕事)に対する想い・好きなこと・やりたくないことなどの価値観、得意なこと、興味があることを分析し、書き出していきます。ステップ1とステップ2の書き出した内容セルフブランディングの基盤とします。

3.ターゲットを設定

ブランドを構築するうえで誰に向けて発信するかを明確にしましょう。ターゲットとなる人や企業の特徴、ニーズを把握し、それに合ったサービスの構築と情報発信のために細かくターゲットの特徴やニーズを探りましょう。

4.プロフィール作成

仕事に関する内容をはじめ、自分自身について理解してもらえるような、魅力的なプロフィールに仕上げましょう。

5.情報発信

今までのステップを基に、コンテンツを作成、定期的に情報発信をしていきます。WEBサイト、ブログ、SNS、ポートフォリオなどを活用して、自分の専門領域での情報や知見をアウトプットします。

ここで重要なのは、ターゲットに向けて、ターゲットのニーズに沿った情報を発信していくことです。

6.継続・改善

セルフブランディングは継続的な作業です。定期的に自分の戦略や成果を振り返り、必要なら修正をかけながら、改善を続けていきましょう。

セルフブランディングで大切なこと

セルフブランディングを取り組んでいく上で大切なことを4つ挙げさせていただきます。

1.一貫性の保持

セルフブランディングでは、一貫したメッセージやイメージを維持することが大切です。自分の強みや特徴を的確に表現し、安定感を提供することで信頼性が高まります。

2.長期的に取り組む

セルフブランディングは即効性を求めるものではありません。持続的な努力が重要で、成果を長期的に追求することが成功への鍵です。

3.見た目も大事

外見やプロフィール写真、使用する色やデザインもブランディングにおいて重要な要素です。視覚的な印象も自己表現の一環として慎重に考えましょう。

4.フィードバックを受け入れ、改善していく

ユーザーや顧客とのコミュニケーションをして、フィードバックを受けることも大切です。他者の意見に耳を傾けることで、ブランドをより洗練されたものに仕上げていくことができます。

セルフブランディングの注意点

セルフブランディングは自分を凄い人物かのように演出することだと思われがちです。しかし、過剰な演出や派手さは信頼を損なう可能性があります。適度なバランスを保ちながらアピールすることが大切です。

SNSを利用することが一般的になり、手軽にセルフブランディングが行われていますが、誤った方法で進めると「痛いセルフブランディング」と思われてしまうこともあります。

なぜ「セルフブランディング=痛い」と思われるのか….。自慢話や強いキャラでのアピールが多く、自己分析やユーザー目線が不十分なためです。表面的な発言やブレた内容では共感を得られず、痛い印象を与えてしまいます。

避けるべき「痛いセルフブランディング」にならないためには、しっかりと自己分析を行い、伝えたい相手に共感を呼ぶ要素を把握し、価値を提供できるようにすることがセルフブランディングの目的です。

まとめ

今回の記事では、個人事業主やフリーランスにとって重要なセルフブランディングについて、そのメリットと実践方法などを詳しくご紹介しました。

計画的にセルフブランディングを行うことはもちろん時間はかかりますが、競合ひしめくなかでの仕事の獲得や単価アップに繋がっていきます。まずは、消費者ニーズの理解と自身の強みの理解から始めてみましょう。

好きなことを仕事にして毎日楽しく過ごす人が増えていってくれれば、という想いから、FEEL DESIGNでは、個人事業主・フリーランスの方のブランディングやホームページ制作、SNS構築のサポートなども承っております。

一人ではなかなか難しく立ち止まっている方、ぜひご相談ください。

この記事を書いた人 Ayumi