保育園や幼稚園、こども園のホームページを作成する目的は、「入園希望者を増やしたい」です。しかし、ホームページを作成したからといって、自動的に入園希望者が増えるというわけではありません。
入園を促進するためには、ホームページから得られる「安心感」と「信頼感」が非常に重要です。保護者の視点でどのような内容や情報が必要で、どのようになデザインにするべきかが明確になっていきます。
保育園や幼稚園、こども園のホームページを制作、またはリニューアルを検討している方は、「参考になるデザインを見たい」「どのような内容や文章が良いか…」など悩まれることが多いかもしれません。今回は、保育園・幼稚園・こども園のWEBサイト制作において大切なポイントを解説します。
INDEX
保育園・幼稚園のホームページを作る時の重要ポイント5つ
1.保護者をターゲットにしたデザイン:
保護者がメインターゲットであるため、WEBサイトのデザインは保護者にとって分かりやすく、使いやすいものがよいです。色彩やフォントの選定は親しみやすくし、情報の配置は直感的に理解できるようにすることが大切です。
また、保護者が抱える疑問や不安に応えるための情報が簡単に見つかるように心がけましょう。
2.写真素材は力をいれる:
WEBサイトには、施設やスタッフの写真が多くあるのが良いです。保護者は園の雰囲気をリアルに感じ取ることができ、安心感や親近感を持つことができます。
笑顔あふれる写真や子供たちがスタッフと楽しそうに遊ぶ姿は特に好まれます。子供たちの活動やイベントの様子も積極的に掲載しましょう。
3.スマホ対応は必須:
現代の生活では多くの人がスマートフォンを使用しています。保護者が外出中や移動中でもWEBサイトを閲覧できるよう、スマホ対応は不可欠です。レスポンシブデザインを導入し、画面サイズに適したレイアウトで情報が見やすいように心がけましょう。
4.保育内容や教育方針の明示:
WEBサイト上で園の保育内容や教育方針を詳細に分かりやすく伝えることも重要です。具体的なプログラムや教育理念を明示することで、保護者は自分の子供がどのような環境で成長するかを理解しやすくなります。
他園との差別化にもつながり、保護者が選ぶ理由の重要ポイントにもなります。
5.日常生活やイベントの情報提供:
WEBサイトには日常の様子や定期的なイベントの情報が充実していることが望ましいです。
保護者は子供たちの活動や行事に強い興味を持っており、これらの情報を通じて園の雰囲気や教育方針をより理解しやすくなります。写真やスケジュールを交えながら、日々の様子を伝えましょう。
保育園・幼稚園のホームページに入れたい内容
次に、保育園・幼稚園、こども園のホームページに入れたい内容は下記のようなものがあります。それぞれを詳しく見ていきましょう。
園の理念・方針
園内の施設について
1日の過ごし方・年間スケジュール
食事について
教育について
アクセス・送迎の情報
入園案内・費用
保護者の声
園の理念・方針
園の理念や方針は、保護者に園がどのような価値観や教育理念に基づいて運営されているかを伝えるために不可欠です。これにより、保護者は園の価値観が自分と合致しているかどうかを判断し、子供が適切な環境で成長できるかを確認できます。
園内の施設について
園内の施設情報は、保護者にとって子供がどのような環境で過ごすかをイメージできる重要な要素です。安全で快適な施設が整っていることを知ることで、子供たちが安心して過ごせるかどうかが理解できます。
1日の過ごし方・年間スケジュール
1日の過ごし方や年間スケジュールは、保護者にとって子供たちがどのような活動やプログラムに参加するかを知る手助けとなります。週や月のスケジュールを通じて、子供がどのような経験を積むかを理解し、日常生活を把握できます。
食事について
栄養バランスや、食材の安全性、アレルギー対応は子供たちの健康を守る基本になります。保護者が子供たちが安心して食事を楽しめるかどうかを理解する助けにもなります。
教育について
園がどのような教育方針を持ち、子供たちにどのような価値観やスキルを提供しているかを理解するために重要です。これにより、保護者は子供の学びや成長に対して期待や要望を明確にできます。
アクセスや送迎の情報
保護者が通園しやすいかどうかを判断する上で必要です。交通手段や駐車場の有無、送迎に関する情報が明確であれば、通園の際のスムーズな移動が期待できます。
入園案内・費用
入園案内や費用に関する情報は、保護者が入園手続きや経済的な側面に関する理解を深めるのに役立ちます。透明性があれば、保護者は円滑な手続きを行いやすくなり、経済的なプランを立てる上でも有益です。
保護者の声
他の保護者の声や感想は、新たな保護者にとって貴重な情報源です。これにより、現在の保護者たちが園に対してどのような評価をしているかを知り、園への信頼感を高める材料となります。
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ここからはデザインの傾向別に参考になるホームページをご紹介します。
シンプルなデザイン|保育園・幼稚園・こども園のホームページ3選
https://wakabacare-hoikuen.com/
大阪府羽曳野市のわかば保育園様のホームページです。
こちらのサイトは、「親しみ・柔らかさ」と「端正さ・誠実感」が絶妙に融合されたデザインが特徴です。
特にメインビジュアルの写真が、グラスのような模様を伴うエフェクトで巧妙に切り替わり、洗練された技巧が光る印象を醸し出しています。
https://oheso-group.com/
佐賀県佐賀市のおへそグループ様(おへそ保育園、おへそこども園など)のホームページです。
こちらのサイトは、心地よい雰囲気を醸し出すために施されたイラストや可愛らしいデザインが随所に配置されており、親しみやすさが満ちています。同時に、ブルーを基調とした配色と整ったレイアウトが採用され、信頼感もしっかりと漂っています。
https://iroha-hoikuen.jp/
熊本県熊本市のいろは保育園様のホームページです。
特筆すべき点として、お知らせ以外の各コンテンツが下層ページに分かれず、トップページだけで情報を閲覧できる構成が挙げられます。
この構造により、ページ遷移が必要ないため、ホームページ訪問者がストレスを感じにくくなり、また制作費を比較的抑えることができるメリットがあります。
さらに、他の多くの幼稚園・保育園のホームページで見られる丸みを帯びた文字とは異なり、いろは保育園では端正な書体のみが使用されており、これが信頼感を醸し出すデザインに寄与しています。
個性的なデザイン|保育園・幼稚園・こども園のホームページ2選
http://mogushi.jp/
幼保連携型認定こども園 もぐし海のこども園様のホームページです。
イラストや写真から、園を取り巻く自然の美しさが感じられます。園児たちは海や大地、そして動物たちと交流しながら遊ぶ様子が、活気に満ちており、ホームページを訪れた方々に楽しい気分を与えています。
https://uomi.jp/
鹿児島県東方にある保育園と幼稚園の両方の良さを併せ持ったこども園、うおみこども園様のホームページです。
「変」をキーワードに、独自の世界観とデザインが展開されています。宇宙空間を思わせるダークトーンが主体となっており、これだけでも他の園との差別化が図られています。
自由に成長している子供たちの様子を表現したコラージュ風の写真や、ビビッドでポップなイラストが、愛らしい印象を醸し出しています。
温かみのあるデザイン|保育園・幼稚園・こども園のホームページ2選
https://obama-kodomoen.jp/
長崎県雲仙市の小浜こども園様のホームページです。
暖色系の鮮やかな色を複数組み合わせ、可愛らしいイラストが豊富に使用されています。これにより、温かみのある雰囲気が広がり、楽しさに満ちた印象を与えます。
InstagramやFacebookと連携しており、SNSへの投稿がホームページ上で確認することができます。
https://www.yamakita-kids.jp/
熊本県のやまきた保育園様のホームページです。
絵の具で描かれたようなイラストがあちこちに散りばめられ、まるで絵本のようなデザインが特徴です。
ページ下部には新幹線が走ったりツバメが飛んでいたりと、楽しい動きも演出がされています。保育園名に手書き風のひらがなを使うことで、より温かみのある雰囲気伝わります。
この保育園は浄土真宗本願寺派の「まことの保育」を基本としており、ホームページ内では子供たちが合掌をしている様子やお寺での様子が見受けられます。
ファーストビューで選定された写真やキャッチコピーによって、他の園との差別化がしっかりと図られていると考えられます。
FEEL DESIGNで制作した保育園・幼稚園・こども園のホームページ
ここでは、私たちが制作した保育園・幼稚園・こども園のホームページをご紹介します。
https://ookurayama-kizuna.com/
横浜市港北区の大倉山きずな保育園様のホームページ制作をご依頼いただきました。
保育園の理念や方針や日々の生活の中で大切にしていることをたくさんの写真や文章で丁寧に表現しました。
グリーンを基調としたイラストで、日々おさんぽやシェア農園での活動を大切にしていることを演出しています。
https://www.shiragiku-kinder.ed.jp/
学校法人白菊育英学園 認定こども園白菊幼稚園様のホームページのリニューアル制作と担当させていただきました。5年ぶりのリニューアルとなります。認定こども園となったことで、入園の流れや、預かり時間、教育・保育の内容についての情報をアップデートするとともに、コンセプトについてもさらにアップデートしたコンテンツとなりました。写真や基本的なコンテンツは園長先生からのご提供いただき、入園を検討されている保護者様・入園をされた保護者様へ向けて園の想いと園でのこどもたちの生活が熱量をもって伝わるような仕上がりを目指しました。
こども向けではなく、保護者向け、ということ、園の姿勢などが伝わるよう、落ち着いたシンプルさ・洗練された信頼感を取り入れたデザインを取り入れています。
http://wagokoronurseryschool.com/
和ごころ保育園様のホームページを制作させていただきました。
旧ホームページでは内容・デザイン面で想いや保育内容などが伝えきれておらず、動線もわかりにくいということで、改めて保育園の雰囲気や想いを受け止めデザインに落とし込んで行きました。
「人と人を繋ぐ、和のこころ」を大切にした理念ということで、優しい色使い、柔らかな印象の動物のイラストを散りばめ、園の特徴を演出しました。
まとめ
ホームページのデザインが、園の印象に与える影響は非常に大きいと言っても過言ではありません。
特に、ファーストビューの写真はイキイキとした子供たちの写真が多く、サイトの印象も左右する大事なポイントだと感じました。
保護者の視点で必要な情報を掲載し、「他の園にはない魅力や強みを伝える」手段として活用できれば、入園希望者増加の可能性が向上します。
「保護者の気持ちに寄り添うこと」を大切に、一人でも多くの方に興味を持ってもらえるよう、制作に取り組めればと改めて思いました。
様々な業種のホームページデザインを手がけたFEEL DESIGNが、お客さまに最適なプランをご提案します。
無料相談も行っていますので、保育園・幼稚園、子ども園のサイト制作をお考えでしたら、ぜひFEEL DESIGNにご相談ください。