集客力のあるホームページをつくるに当たってユーザーの行動心理を取り入れることは有効な手段の一つになります。
行動心理学の知識が多少あることで、集客に効果的な要素をホームページに取り入れることができます。
今回は中小企業ホームページの集客に役立つ、ユーザーの行動心理5つをご紹介します。
1. ハロー効果
2. 決定回避の法則
3. マジカルナンバー4±1
4. バンドワゴン効果
5. スノッブ効果
1. ハロー効果
目立つ特徴を最初に認識すると、イメージや評価がひっぱられ、その他の要素も評価に偏見が入ってしまうことをいいます。
例えば「テレビで紹介されていたカフェだから美味しいに違いない」といった心理が当てはまります。
ホームページ上でもこの効果を利用して、サービスや商品の良い印象をアピールすることで、
全体的に良い印象を持ってもらう効果が期待できます。
【具対策】
顧客に抱いてほしい第一印象をイメージして、ファーストビュー を検討する。
知名度の高い取引先・パートナー企業のロゴを掲載させてもらう。
など
2. 決定回避の法則
「選択肢が多すぎると、その中から一つのものを選びたくなくなる」という心理現象です。
多すぎる選択肢は人間の決断に迷いを与え、決断しないという行動や決断を先送りにするという行動につながるというものです。
むやみに商品やサービスを増やしていくよりも、ターゲット層に合った商品やサービスを絞って宣伝することでより購入する・お問い合わせをするなどのユーザーの行動につながります。
【具対策】
「当店のおすすめ」など、選択肢を限定させて紹介する。
12種類のプランを大きなカテゴリー3種類に分けて提案する。
など
3. マジカルナンバー4±1
人間が瞬間的に覚えることができる短期記憶の限界容量(数)のことをマジカルナンバーといいます。
1956年にアメリカの心理学者ジョージ・ミラーが「マジカルナンバー7±2」と論文でを発表。
その後、2001年に心理学教授のネルソン・コーワンの研究によって、人間の短期記憶の容量は、3〜5個であるとされ、
現在では「マジカルナンバー4±1」が定説となっています。
情報が把握しやすくなるマジカルナンバー4±1をホームページにも活用
・メニュー数
メニューの数が多く、どこから見たらよいか悩み、見ている人の思考を停止させてしまいます。
メニュー数が4つ前後になるよう情報を整理した例です。
メニュー数を5個、ローカルのメニューを3個にし、目で追う項目数を減らすことで、情報が探しやすくなります。
・見出しの文字数
Bの見出しの方が、早く読めて意味を認識しやすいかと思います。
意味を削らずに文字数を減らし、読みやすくする工夫です。
4. バンドワゴン効果
多数の人が支持している物事に対して、よりいっそう支持が高くなるという現象です。
例えば、話題のパン屋に行ったとき、他のパン屋の味と比べて、実はそれほど味は変わらないかもしれないけど、「なんとなく美味しく感る・買えてよかった」というような、周囲につられて自分の満足度もあがるような感覚です。
キャッチコピーに「大人気」などの多くの人が利用していることを示したキャッチコピーを使用したり、口コミ(お客様の声)を掲載することでバンドワゴン効果が期待できます。
【具対策】
・「お客様満足度98%」など、多くの人に認められていることを具体的な数字でアピール
・口コミやお客様の声を紹介する
など
5. スノッブ効果
他人に同調したいという心理の一方で、他人とは違うものが欲しい、違うことがしたいという心理現象です。
手に入れるのが難しければ難しいほどそれが欲しくなる心理のことを指します。
「◯個限定」「あなただけの~」などの商品やサービスの希少性を積極的にアピールすることで効果が期待できます。
【具対策】
・手頃な値段の商品やサービスのほかに、レアで高価な商品やサービスを用意。
・期間限定や数量限定などキャンペーンを打ち出す
など
中小企業のホームページの集客に役立つ、ユーザーの行動心理 まとめ
人間は見たものをどうのように認識し、記憶し、行動するかについては、心理学の分野で多くの研究がなされています。
今回は、その中のほんの少しを、参考例としてご紹介させていただきました。
ホームページの「集客」に活用できる心理効果の仕組みを知って、より価値あるWebサイト制作につなげられればと思います。
FEEL DESIGNでは、ホームページの制作に関するあらゆるプロセスをサポートし、
中小企業の皆さまが中長期的に企業の資産として有効活用できるホームページを制作いたします。
FEEL DESIGNの中小企業様向けホームページ制作について