SEOの基本知識、SEOキーワードの選定方法、コンテンツSEOとは?、サイト構造最適化とは?】。そんなSEO関連記事も今回で最後となります。細く長くサイトへの誘引をはかる「ロングテールSEO」についてご紹介します。
これまでSEO初心者に向けて、SEO関連の様々なトピックを取り上げてきました。過去記事はこちらから→【1.ロングテールSEOとは?
2.ロングテールキーワードのリスト化&コンテンツ作り
1.ロングテールSEOとは?
もともと「ロングテール」とか「ロングテール戦略」というのは、インターネットの物販などで売れるメイン商材ではなくニッチな商材を種類多く扱うことで、全体的なセールスを底上げするという目的に使われます。
ニッチな商品は大量に売れなくても常に一定層の顧客がいるため、細々と長く売れ続けるというインターネット媒体にマッチした戦略です。典型的な成功事例でいうとAmazonがあります。
これをキーワードで言い換えると、
「ビッグワード」=検索数が多いトレンドキーワードではなく、
「ロングテールキーワード」=より細かなキーワードを選定し、
コンテンツに組み込むことで検索結果順位を上げるためのSEO施策を「ロングテールSEO」と言います。
「英会話スクール」を例にして考えてみましょう。シンプルに自社の商品やサービス内容をキーワードにすると、「英会話教室」「英会話 東京」など、需要のありそうなキーワードは思いつきやすく、わかりやすいですね。こういったわかりやすいものをキーワードとして選定するのも大切です。さらにプラスするかたちで、ユーザーが検索行動を起こすまでの「事情=ニーズ」を想像してキーワードを考えてみることで、ユーザーの心理をおさえたキーワードを幅広く拾い上げることができます。
たとえば「オンラインのフラワーショップ」を想定してキーワード例をあげると、
「花屋 通販」…ビッグワード
「フラワーアレンジメント」…ビッグワード
「花屋 通販 おしゃれ」…ロングテールキーワード
「フラワーアレンジメント 通販 記念日」…ロングテールキーワード
このように、ビッグワードの前後につくワード、組み合わせでより検索者(ユーザー)を絞っていくのがロングテールキーワードになります。ビッグワードからのサイト流入数に比べると少ないですが、目的がより明確化されているので、コンバージョン率が高いのが特徴です。
2.ロングテールキーワードをリスト化&コンテンツ作り
実際に自社サービスや商品に合うロングテールキーワードをピックアップしてリスト化しましょう。ロングテールキーワードそれぞれがニッチだとはいえ、キーワードの数は多いほど間口は広がります。
以前、SEOキーワードの選定方法の記事でも紹介しましたが、Googleのキーワードツール「キーワードプランナー」や他社のものでは「ubersuggest」といったツールが便利です。
検索数が多いビッグワードより、さらに細分化されたキーワードのほうがユーザー像が見えやすいですよね。こんなイメージでロングテールキーワードをたくさんピックアップ&リスト化し、それに対するコンテンツを作成していきます。時間もかかるし地味な作業ですが、じわじわと掲載順位を上げていくのに役に立つのが「ロングテールSEO」です。