ただこの“誰にでもできる” “できそうに見える”ようでなかな難しい点が大きく2つあります。
1つ目はわかりやすい文章を書くというテクニック的な部分。
易しそうに見えますが、実はそう簡単でもありません。
競合他社との差別化、というマーケティング的な部分
同じように考えている競合企業は多いはずで、その中でどうやってオリジナリティをアピールするか考えなくてはいけません。
さらにWeb用の記事としてSEOを意識することも重要です。
そんなWebライティングについて、【基本編】はライティングに慣れていない方に向けて、基本の考え方を中心に書いていきます。
1. わかりやすい文章とは
2. 伝えたいことを整理しよう
3. 構成を考えよう
4. Web用の記事として意識すること
1. わかりやすい文章とは
多くの人に伝わりやすい、わかりやすい文章って何でしょう。不慣れな人ほど改めてきちんと立ち返ってほしいポイントです。実はプロのライターほど、常に意識していることでもあります。
●わかりやすい文章(基本)
・正しい情報が正しい文法で書かれている。
・起承転結(または序論/本論/結論)がある。
・読者が理解(納得)できる内容である。
・最初から最後までつかえずに読める。
● できると良い(応用)
・魅力的な構成や文章で読者を惹きこむ。
2. 伝えたいことを整理しよう
思いつくままダラダラ書くと、気づけば脱線し、結局何が言いたいのかよくわからない文章になってしまう危険性が高いです。いきなり書き始めるのではなく、メモ程度の箇条書きで構いませんのでその文章で何を伝えたいかを書き出しましょう。
ここからは例をあげて見ていきたいと思います。
例えば、自社から新品種のカボチャが発売となり、その魅力を伝えるための文章を書く場合。まずはその文章で何を伝えたいかを書き出します。
①新品種かぼちゃの特徴
②既存種との違い、レアリティ
③生産者の苦悩や努力、コメント
④アピールできる点(美味しさ、柔らかさ、色、形)
⑤健康美容の視点で見た栄養価(ビタミン、カロテン他)
⑥離乳食レシピ
⑦世界のかぼちゃレシピ、ハロウィン
ざっくりですがこんなイメージです。思いつく限り書いてみてください。これらを全部書くわけではなく、ここから内容を取捨選択するのは次の行程です。
3. 構成を考えよう
わかりやすい文章に必要な要素として「起承転結がある」と入れましたが、それに当たる部分です。ひとつの文章として読みやすい流れを作るための構成を考えましょう。
基本的に宣伝用の文章を書く場合は、その先にターゲットがいますので、そこを見据えて考える必要があります。上のかぼちゃを例にとってみましょう。
例えばターゲットが『20代の若い独身女性』の場合であれば、⑤>①>②>④>⑦の順に掲載してみるのはどうでしょうか。若い女性がメインであれば、美容や健康面を強くアピールすることで注意を引くことができるかもしれません。こんなイメージで、ターゲット層を意識した文章の構成を考えます。
4. Web用の記事として意識すること
最後にWeb用の記事となるとさらに意識しなくてはいけない点、それは言わずもがな検索エンジンです。ほとんどのユーザーは検索エンジンを経由しますので、ユーザーが求める情報に応えるコンテンツになっているかどうか、文章が適切かどうか、ロボット(クローラー)に評価してもらう必要があります。そのためのキーワードの選定、見出しやタイトルを入れることが重要です。
例で考えると「かぼちゃ 下ごしらえ」や「かぼちゃ 離乳食 レンジ」「かぼちゃ 栄養」などいくつかの組み合わさった複合キーワード候補を出して、書きたいこと、伝えたい内容にマッチしたコンテンツを導き出す流れです。ここまで決めてからようやく書き始めます。
書き上がったら読者が読んでスンナリ理解できるかどうか、何度も読み返すことをおすすめします。さらに声に出して読むとおかしな点に気づけますので、慣れないうちはぜひやってみてください。